【完奏御礼】第弐回秘密会合『THE OMEN Before FAIRY TALE』
- maliceberryblog
- 4 時間前
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こんばんは、YUKISHIBAです。
その日、世界で一番美しい薔薇が咲きました。
この薔薇は僕の記憶の中で、生涯枯れることは無いでしょう。
第二回個展『ハナトクレナイ』
及び
第弐回秘密会合『THE OMEN Before FAIRY TALE』
完走御礼!!


『月と紅』の続編もしくは前日譚
月のテントの展示スケジュールに急遽空きが出来たため、オーナーから「個展やらない?」とお声を頂いたことから始まった『ハナトクレナイ』。
約2週間?の猶予しかない状態で個展のテーマ決定から宣伝まで準備したのですが、
その割にはスルスルと、簡単なパズルを組み立てていくように出来上がっていったことに我ながら驚いたのを覚えています。
オーナーの「やらない?」は某ジャ〇ー氏の「You!やっちゃいなよ!」と同じ意味と解釈しました。
答えははいかYESです。
しかし僕等のことを信用してくれてるからこそお声を頂いたということだと思うので、素直に嬉しかったです。
なので元気よく「Yes, Ma'am!!」と答えました(?)
【『月と紅』の続編もしくは前日譚】というテーマ性も、『THE OMEN』(=現在)と『FAIRY TALE』(=過去でもあり未来でもある)が交差するという構想も、個展が決まってすぐに固まりました。
ありあわせのものをそれっぽく合わせたという自覚は不思議となく、
最初から用意されていた答えをなぞるかのように、目の前にある道を道なりに進むように、不自然なほど自然に、迷いなくことは進みました。
きっと『ハナトクレナイ』は『月と紅』が生まれた時点で用意されていた答えだったのかもしれません。

いざ展示してみると、展示物自体は『月と紅』と変わらないにもかかわらず、まったく別の展示のように見えました。
ギャラリー中心部の部屋から見渡す限りガクまり。
壁一面をガクまりの巨大イラストボードが埋め尽くし、空間を支配していました。
ギャラリー内のどの部屋からもガクまりの絵が見えるその光景はさながら太陽の沈まぬ国…(?)
そして最大の見どころはこちら。

極悪なる変貌を遂げた『THE OMEN』の壁を見よ…!!
個展期間中は月のテントのステージが江別市内屈指のパワースポットと化しました。
在庫のほぼ全てを召喚して建造された『THE OMEN』の壁。
それは魔除けか、もしくは魔寄せか…
音源作品とは思えない呪力を放っていたこの壁にも会期後半ではついに穴が開きました。
新たなる『THE OMEN』オーナー様に、心からの祝福を!
波乱の予感から始まった会合当日
この日はエスコンでにじさんじとホロライブのイベントがある一方、全道的に天気が悪く低気圧でダウンする方もちらほら。
予約した方もいらっしゃったことで安心感はあったものの、ギャラリー周辺にあまりにも人の気配がなかったものだから「この天気で体調崩してないか?」「もし来れなかったらどうしよう」という不安との戦いでもありました。
なかなか厳しい雰囲気の中での準備となりましたが、その雰囲気もゲスト様がいらっしゃると立ちどころに晴れていきました。
あちこちでイベントがあり、また気温が低く雨も降る中、それでもガクまりを選んでくれた方がいる。
そのことが僕等にどれだけ力をくれたでしょう。
セットリスト

1st Grand Cru『THE OMEN』収録曲と2nd Grand Cru『FAIRY TALE』収録曲を中心に構成しました。
更にそのどちらでもない曲を挟み込むことで両者を連結し、第3の世界線を会合の中に織り込みました。
ガクまりは世界を創作せず、世界を観測します。
それ故に描かれる物語は多彩であり、しかも互いに無関係ではないことが見て取れるセットリストになったと思います。
曲は15曲、1曲が長いのでこれでも1時間50分の公演となりました。
いやしかし、本編ラストで『StrayBerry』、1分そこらの休息でアンコール1発目の『巨悪』はきつかった…!!
会合をやった意味
ガクまりは楽団型秘密結社なので、ライブの代わりに会合を行います。
大きな音で音楽や歌を披露するから、地上風に言うとライブ。しかしそこには特別な意味が宿ります。
演者と同志、のみならず初めて会う方も、ガクまりの音楽のもとに集まる。
そして音楽が触媒となり、普段は体の奥深くに閉じ込められている魂を体の表面まで引き出し、僕等と皆の魂を通わせ合う。
そんな特別な儀式なのです。
僕等にとってすべての会合は特別です。ですがその中でも秘密会合は特別中の特別。
その日その時間、その場所のすべてを会合のために費やせるのですから。
しかしながら、
会合閉幕後にTwitterで参加者の感想を見て回っているうちに、自分が思っていたよりも更に大きな意味が今回の会合にはあったのだということに気づかされました。
芸術の神髄は人の心を動かすこと。それによってその後の生き方や考え方に干渉すること。
そうわかっていても驚くほど、僕が予想していたのに比べあまりに大きなインパクトを、参加者の心にもたらしたようです。
それこそ、人の命すら救いかねないぐらいに。
『THE OMEN Before FAIRY TALE』のどの部分が、或いは僕のパフォーマンスのどの部分がそれほど大きく参加者の心を揺り動かしたのかはわかりません。会合において僕の計算の及ぶ範囲はごくわずかですから。
だからこそ尊い。
全ては予定調和とは程遠く、まさに音楽によって互いの魂が反応しあった証拠なのです。その瞬間を僕等は体感したのです。
音楽を世に送り出し始めてからの8年間に僕等がこれまで数々の舞台で積み重ねてきた歴史の尊さと、13年間自分が人生を捧げてきた音楽の素晴らしさを、楽団総指揮として再確認することができました。
ちなみに僕がTwitterを巡回して見つけたありがたい感想は全て保存しています。今後疲れた時や、心が揺らいだ時に繰り返し読み返すことでしょう。
音響があるありがたみ

↑第壱回秘密会合『最狭最長』の様子。ゲスト様撮影
『THE OMEN Before FAIRY TALE』を成功させるため、第壱回秘密会合『最狭最長』に挑みました。
非常に過酷な挑戦でした。
こちらに関しては配信で語りましたが、ここで特に強調したいのが最狭最長では「音響が用意されていなかったこと」。
用意されているのは空間と電源とテーブルだけ。音響設備は自前。
そこまでは承知の上でしたが、
超会議会場内のうるささを過小評価していたおかげで、序盤は特にスピーカー付近で演奏に耳を澄ませないと歌うことすらままならない状況となりました。
それに引き替え、
月のテントには最初からプロ品質のスピーカーがある。
これがどれだけ有難い(当たり前ではない)ことか、お分かりいただけるでしょうか。
PAやオペレーターはいないのですが、代わりに音で反応する照明設備もある。
照明のキューは大体曲のリズムや展開に合わせるので、音に反応して自動で切り替わるというのはかなり理にかなっています。
またガクまりならPAを必要としない演奏に関してもある程度なら対策可能です。
(『THE OMEN Before FAIRY TALE』も一切のPA操作が要らないように作りました)
今まで出演してきたイベントには当たり前にあった「お膳立て」が無い環境での「自身最長」のステージを経験したことにより、
「歌いづらい環境」の基準が下方向に広がったこと、同時に設備や環境を用意してくれていることへ感謝する気持ちをもてるようになったこと。
自身初の秘密会合で得たこれらの財産を、二度目の秘密会合で確認できたと思います。
この箱の中に内が入っているかわかるかね?

↑『THE OMEN』組み立て時にラベルを張る方向を間違えて没になった箱
この箱の中に内が入っているかわかるかね?
愛だよ。
今回は色々考えた結果入場料を「自由(あなたの解釈に委ねます)」としました。
無料で見れる(程度の価値)とは思わせたくない、ただ自分で値段を付けるには演奏してくれるメンバーへの思い入れが邪魔をして出来ない、となった結果、「早い話が」投げ銭方式となりました。
インディーズでの音楽ライブにおける「投げ銭方式」は大抵「無料」と翻訳されます。
それを承知のうえで、事前の記事では無料で良いっていう意図での投げ銭方式ではないことも伝えましたが、予算が無くて諦めるくらいなら入場料は要らないから来て欲しいとも思っていたし、何であれお互い気持ちよく終わるのが何より大事と思っていました。
だからこそ単純に金額云々でこの気持ちを語ることは出来ません。
これはただの投げ銭入れではありません。
皆から頂いた期待や信頼、愛を閉じ込めた宝箱です。
頂いた入場料は全て、次なる代表作『FAIRY TALE』の制作費に充てさせて頂きます。
それまで、他のお金と混ざらないようこの箱に封じております。
そして頂いた「愛」は全て、楽団型秘密結社MARIONEttEとしての活動に充てさせて頂きます。
これ以上に美しい薔薇をしらない

「愛」の直訳は存在しません。
お金、言葉、差し入れ、それ以外にも様々な形が、それこそ人の数だけあってしかるべきです。
それら一つ一つをしっかり抱き留め、全てをガクまりの活動という形で皆に還元していくのが、僕等の仕事です。
形あるものはいつか必ず崩れるものですが、そこに込められた思いは僕等の血肉となり、生涯を共にするのです。
そしてこの日、僕が人生で見てきた何よりも美しい「愛」が舞台に咲きました。
ゲスト様から頂いた深紅の花束。
今まで見たどんな花よりも美しい薔薇。
ありがたく舞台に飾らせていただきました。
こんなに素晴らしい舞台セットを僕はほかに知りません。
いつの日か薔薇が枯れても、この薔薇達に込められた愛と、舞台上での美しい輝き、頂いた時の感激は生涯失われることは無いでしょう。
【続きは】FANBOX更新のお知らせ
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4月~5月は2度の個展や超会議などもあり多忙だったため、更新が少なくなってしまいました。
そんな中でも会員を継続して下さった方へは心より感謝いたします。
その代わり6月は非公開音源や映像を中心とした限定コンテンツを多めに更新していきます!
FANBOXの更新などに関する投稿はTwitterでは特に埋もれやすいため、FANBOXの存在をそもそも知らない方も多いかと思います。
これを機に気軽に覗いて、少し気になったらお試しのつもりで入会して頂けると嬉しいです!
【FANBOXで今月更新予定のもの】
●『THE OMEN Before FAIRY TALE』に関する更に込み入ったお話
→2曲のカバー曲を挟み込んだ意図
→第弐回非接触型秘密会合『THE OMEN of THE AWAKENING』との繋がり
などなど・・・
●『THE OMEN Before FAIRY TALE』フル映像
MCやアンコールも全てお見せします!
そのほかにも
●第玖回公開会合@月のテントオープン展 フル映像
●春に出そうと思ってて出せてなかったプライベートな記事
●『THE OMEN』に関する特別なご案内
などなど…新譜の制作やイベントもこなしつつ、今一度この「ロッジ」により多くの同志をお迎えできるよう、気合いを入れて運営していきます。
ここまで読んで頂き有難うございました。
汝、自由で在れ✠
YUKISHIBA
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