こんばんは、YUKISHIBAです。
この記事を見て下さっている方は、かねてよりMARIONEttEを応援して下さっている同志かと思います。
まことにありがとうございます。
早速ですが、
楽団型秘密結社MARIONEttEは、5月31日を持ちまして、
専属絵師・MAMEUSAを解任したことをご報告いたします。
イベント出演が落ち着いたこと、そして先日ようやく法的な手続きが完了したことを受け、このタイミングでの皆様への発表となります。
MAMEUSAについて
絵の中ではぐるぐるのウサギの姿で描かれています。
MAMEUSAは当結社創立以来のメンバーで、且つ楽団サイドにおいて、僕以外で唯一肉体を持つメンバーでもあります。
彼女の愛らしくも多面性のある独特な作風は、MARIONEttE/MALICE BERRYの音楽性と対を成すと同時に、衝突によってのみ叶えられる唯一無二のマリアージュを実現するものでした。
丁度、「相容れぬ双つの調和」を象徴する六芒星のように。
加えて、特定の作画・作者のエゴに囚われず、新たな技術や作風を熱心に取り入れていく姿勢は、「(世界の)創作ではなく観測」というMARIONEttEの原則にも合致し、楽団の専属絵師として理想とするものでした。
これまで長きにわたり、タフな制作案件を多数担当してくれました。
中でも1st Grand Cru『THE OMEN』の制作は特に過酷を極め、MAMEUSAがいなければ実現不可能だったといって間違いありませんでした。
しかし残念なことに、 昨年の暮れごろから制作に関わる連絡が滞る、修正の効かないタイミングで修正の必要な絵を納品するなどの問題が見られるようになり、ついに5月、『666年目の誕生日』制作中に突如音信不通となりました。
こうしたことから、専属絵師としての復帰は不可能と判断し、解任するに至りました。
MAMEUSAの真意は今となっては憶測を並べることしか出来ません。
唯、今更非難するつもりも、恨む感情もありません。
相手の非を挙げようと思えば挙げられます。
ですがこうして一応の決着を見た今、そんなことをしても何の意味もないので、
相手が争わない限りこちらも争いません。
それよりなにより、楽団総指揮として不甲斐ないし、申し訳ない。
MAMEUSAがいるうちに、MAMEUSAにちゃんと報酬を支払えるくらい、結社を成長させることが出来なかった。
MARIONEttEに関わってくれたあらゆる方に対し申し訳ない。
どこまでいっても、楽団の中で一番不出来なのが僕です。
いつだって、自分より優秀な仲間に支えられながらここまで走って来れました。
何処で何を間違えたのか?
もっと上手くやれなかったのか?
リーダーならどうしてもこんなことばかり考えてしまうものかもしれない。
これまで周りにいた多くのバンドや活動者が脱退・活休・解散するのを見送ってきて、
その度に「自分達だけは変わらぬ顔ぶれで」と、自分を鼓舞するつもりで約束してきました。
その約束を破ってしまった。
15人の楽団として結社を大きく育て上げることは不可能になってしまいました。
何も悲劇に浸っているわけではないし、そんなことをしている暇はないことは誰より理解しているつもりです。
どんなことがあっても前を向き続ける。
本件に留まらず、今後も大きな変化に繰り返し遭遇するかもしれません。
色々なものを、否応なしに犠牲にするかもしれません。
ともすると、MAMEUSAだった彼女は僕からは全くもって目の届かないところで僕がいかに悪人であるように触れ回っていて、気付かぬうちに悪評が広まっていてもおかしくない。
唯、僕に出来ることと言ったら最後の一人になっても楽団総指揮として進み続けることぐらいです。
何が起こっても、創立当初から追い求めているもののため、走り続けていきます。
どうせ知恵をいかに絞ったところで自分にはそれしか出来ないと、これまでの経験で嫌というほど学んできましたから。
これから経験する変化
MAMEUSAがいなくなることで、この結社は確実に変化するでしょう。
それは作画か作風か、あるいは結社の構造そのものか。
「なんか変わっちゃったな…こういうのじゃないんだよな自分が好きなのは」
と少なくとも1人には絶対思わせてしまうでしょう。
変化とはそういうものです。
ましてMAMEUSAとYUKISHIBAは様々な面において対を成す二人でした。
六芒星が三角形になるのだから、その変化は相当なものに見えるでしょう。
しかしながら、《相容れぬ双つ》とは誰の心にでもある。
すべからく人は様々な矛盾を抱えながら生きている。
無数の相容れぬものが共存ないし融合して出来ているのが、僕等の心というものです。
ならば、この二人でなければ表現できないなんてことはないはず。
見た目が変わるだけで、きっと本質は変わらない。
しかしこれまでもこれからも、MARIONEttEが経験するあらゆる変化は、MARIONEttEが先へ進むための変化。
皆の支持と応援があってこそのMARIONEttEであるが、僕さえ止まらなければMARIONEttEは決して止まらない。
ことあるごとに自分に言い聞かせています。
MARIONEttEという名前は真なる自由の象徴。
たった一つ命を懸けたいものに絶対服従するという究極の自由の象徴。
YUKISHIBAはMARIONEttEの為にあり、
MARIONEttEは魂を宿すあらゆる同志の為にあり。
YUKISHIBAはこれからも、皆の同志であり続ける決意です。
どうかこれからも、皆の先頭に立たせて下さい。
誰よりも先に獣道を踏み固め、誰よりも前で逆風を受け止める、
そんな存在であり続けられるよう、MARIONEttE新時代を切り拓いていきます。
汝、自由で在れ✠
楽団型秘密結社MARIONEttE
楽団総指揮 YUKISHIBA
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