努力の価値とは量?それとも質?
単純に「どっちも大事!」で片づけられないこの問題に、とあるワインからヒントを得ながら考えます。
こんばんは、YUKISHIBAです。
信じられますか…?今年ももう12分の1が終わってしまうということを…!!
時の流れの早さが切ない…
なんてのんきなことを言っている暇は僕にはありません。
今年もマリベリの活動のため、ひいては本当の自由・《魂への愛と解放》を広めるべく、一層奮励努力していく所存です。
昨年は界隈を緩やかに移動したことで人の縁が広がり、大いに触発されました。
今年も更に色々なことがあるでしょう。
そうなると、僕が一番に気にすべきはベストを尽くすこと。
音楽活動に関しても、僕なりに今できるベストを常に尽くしている自覚はあります。
しかし同時に「自分は本当に本気を出しているのか?」という疑念も常にあります。
せめて僕ごときの頭で思いつくことは何でもやりたいと思う反面、無駄なことをしたくない・正しく努力したいとも思う。
こういう「成功のために必要なのは量か質か?」問題。
兼ねてより抱えていたこの問題、僕はアイスワインに似てるなぁ…と、夜中にアイスワインを飲みながらふと感じたのです。
~アイスワインとは?🍇~
冬の低温により木に実ったまま氷結したブドウを使って作る極甘口ワイン
ブドウの水分が凍っても糖分がは凍らないため、より凝縮された甘みになる
本場ドイツでは、マイナス7度以下の環境下で一気に収穫しなければアイスワインを名乗れない
生産量が少なく、安価で作るのは困難
熟しに熟したブドウを獣害・虫害・病害から守り抜き、ようやっと冬を迎えられたとしても、その年の冬がアイスワインの基準を満たせるほど寒くなる保証はない。
ワイナリーも商売ですから、こんなリスクのあるものをおいそれとは作れません。
こういった高い高い壁を乗り越えて生み出されるアイスワインは、かつては貴族しか飲めない代物でした。
そんなアイスワインはある意味「質の大切さ」を説いているように思えます。
一つの畑から出来上がるアイスワインはごく少量な分、一本一本が宝物のように貴重で高貴で、尋常ならざる魂を注がれている。
数をたくさん作ることに拘っていたら決して生まれないであろう「貴族のワイン」。
少量であっても、究極的に心血を注いで生まれるものに最高の価値が宿ることを説いていると捉えることもできます。
しかし、アイスワインが僕に教えてくれた結論は「量より質が大切」ではありません。
何故アイスワインが一つの畑からごく少量しか作られないのか?
それは単に畑が小さいからではありません。
一本作るのに大量のブドウが必要だからです。
先程触れたとおり、アイスワインは自然に氷結したブドウから作られます。
あの凝縮感と甘さの秘密は、ブドウの水分が凍り、それ以外の部分(糖分など)が残るという点。
そもそも普通のワインには水分がそこそこ含まれています。
ワインには水を添加することはなくても、ブドウが元から含んでいる水分は含まれることになります。
一方水分が凍った状態で作るということは、同じ数のブドウから得られるワインの原料が少ないことになります。
それもちょっと少ないどころの話ではありません(果物は大体ほとんど水分)。
だから結果として、同じ本数作るのでも、アイスワインはより多くのブドウが必要なのです。
何が言いたいかというと、数少ない高品質なものを生み出すためには、結局大量のリソースが必要になるということ。
様々なリスクから守り抜いて丁寧に育て上げた大量のブドウがあって初めて、ごく少量の「貴族のワイン」が生まれるのです。
アイスワインが気付かせてくれたのは、「質と量とどっちが大事?」でも、「どっちも大事!」でもなく、「質の背景に量あり」です。
本当に質のいい仕事というのは沢山は出来ません。
本当に効果のある努力だけを百発百中したい!というのは、いうなればブドウ栽培をすっ飛ばしていきなりアイスワインを作ろうというようなもの。
効率に固執すればするほど手を動かせなくなるだけです。
沢山の努力をして、でも決定的な成果に繋がるのはほんの何割か。
音楽だってそう。沢山曲を作っても、真に会心の出来といえる作品はその中の一部。
けれど、そのごく一部の傑作は、たくさんの「並みの作品」を作ってきた経験がなければ生まれ得ないのです。
だから、常に会心の出来・本当に質の良い仕事を目指しながらも、実際にやることは愚直に目の前のことに食らいつくこと。たくさんの経験と結果を積み重ねること。
決め打ちしようとはせず、寧ろ「これもいつか何かに役立つかもしれない」ぐらいの気持ちで何でもトライしてみる。
昨年は#Road2THEOMENを中心に、まるで火がついたかのように様々なトライをしました。 すぐに報われるわけでなかったとしても、「僕の足りない頭でも思いつくことぐらいは全部やりたい」という気持ちで。
けど、まだ足りない。
気持ち的には昨年程度では全然満足できません。
その過程で出会った縁や得られたものは僕にとって宝です。
けれど自分はまだ本気を出せるし、もっと高い目標に食らいつくだけのパワーがあるだろ!と思っている自分がいる。
「お前の本気ってのはそんなもんかい!!」と。(ライブの煽り風)
そのためにも、この1年は「死ぬ気で戦うことの出来る人になる」という抱負を立てます。 昨年よりも更に沢山のトライをしていくつもりです。
クラウドファンディングの返礼品であるオーダーメイド楽曲2作品も鋭意制作中。 2月は1年以上ぶりの有観客イベント「アニメロディア」にてカバー出演。 4月の歌ってみたコレクションへの参加や、ボカデュオも7月の作品発表に向けても既に進行中。 それ以外にも色々と企画しております。
マリベリのために僕はどこまで自分を追い込めるか? いきなりアイスワインだけ得ようとする人ではなく、アイスワインを作るために大量の良いブドウを育てられる人でありたいです。
YUKISHIBA
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