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maliceberryblog

【大人の】病めば皆優しくしてくれる【誤学習】


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こんばんは、YUKISHIBAです。



これを読んでいる方にも「推し」がいるかもしれませんね。



変なことを聞くようですが、

あなたの推しの心は健全ですか?

推しのメンタルは強いですか?



推しの心の健全度は何で決まるでしょう?


そのカギを握るのはあなた達一人ひとりの反応です。

今回はあなたの推し活と、推しの息の長い活動に役立つお話です。



構われたい子どもを敢えて無視する理由


サイドワークとして働いていた児童福祉の現場でのお話。

相手は保育園児から高校生まで、脳や身体に障害のある子どもたち。


この仕事をする中でよく聞くようになった言葉が一つあります。


それが「誤学習」



意味はそのままで、簡単に言えば「本来結び付けて欲しくない行動と結果を結びつけてしまうこと」を指します。


例えば、小さな子どもは基本大人に構って欲しい時に構って欲しいですよね。

でも実際には大人だって、いつでも幾らでも特定の子をかまってあげられるわけではありません。



ただそこは子供。言っただけでおとなしく納得してくれるとは限りません。

次第に大声で絶叫したり、触っちゃいけない物を触ったり、周りの子供にちょっかいをかけたりします。


流石に大人も目の前のタスクを中断してその子を構わざるを得ません。



そんなことを何回か繰り返していると、次第に子どもの頭の中で騒ぐこと・イタズラすることと誰かに構って貰うことが結びきます。

「騒いでイタズラすれば大人は自分に構ってくれる」と学習するのです。



ある時、僕が働く施設の子どもが近くにいた別の子をベチンと叩いたことがありました。

職員が「なんでそういうことするの!」と注意した時、

その子はニヒャアと笑ってました。



この子の場合、訳が分からないから笑ってるではなく、明確に喜んでいるサインです。




本来ならもっと周りに迷惑をかけない方法で大人の気を惹くことを覚えたり、大人に構って貰う以外で楽しいことを見つけたり、そんな具合で「うまく生きていくための術」を学んでいくべきなんですが、実際にはそう上手くはいきません。


発達障碍がある子供なら尚更、衝動を爆発させる方が先に立ってしまいます。



衝動を爆発させたら大人が構ってくれた。

じゃあこれから大人に構って欲しくなったら衝動を爆発させればいいんだ。


これが誤学習です。



現場ではこの誤学習を正すための接し方にも留意します。

具体的には良くない方法で大人の注意を惹いている時には敢えて無視を貫くのです。


注意もしません。これ重要。


そして望ましい方法で大人に構って欲しいアピールをしたときはちょっと大げさに褒めます。



さて、何故いきなりこんな話をしたかというと、勿論音楽以外のバイトォの話をカミングアウトしたくなったからではありません。


これ僕等にとっても非常に身近な話なんです。



大人だって幾らでも誤学習はする


誤学習の原因は一体何でしょうか?

その人の知能の低さ?メンタルの弱さ?


実は違います。その人を取り巻く環境、つまり周りの人間です。



構って欲しいタイミングを察知し、先回りして構ってあげれば子供だってわざわざ騒がないはずです(理想論ですが)


今まで控え目だった子どものイタズラが増えてきたとき「あらぁ最近いたずらっ子になってきたのねか~わい♡」みたいな極甘対応をしたりしなければ、誤学習の機会はもっと減るはずです。


誤「学習」といいますが、その子供に誤ったことを「学習」させているのは、僕等職員を含めた大人達なのです。




さて、人間は生涯学びを得続ける生き物です。


つまり良い歳した大人だろうが誤学習するときはするし、構ってもらうためにとんでもないことをしちゃうんです。



だって、誰かに構って欲しい(≒認められたい)のは大人になっても一緒ですから。




ここで冒頭の質問に戻ります。



あなたの推しの心は健全ですか?

弱音や愚痴が増えてませんか?



少ないなら今のうちに沢山かまって(=コンテンツに反応して絡んで)あげてください。


もし多いなら…あなたの推しは既に「弱音を吐けば構って貰える」と誤学習してしまっている可能性があります。



正しいものを身につけるよりも間違ったものを捨てる方が難しいのは人間の性。


一度染み付いた考えを改めるのが簡単でないように、誤学習から立ち直るのも簡単ではありません。

これから頑張って「再学習」させてあげましょう。




僕にも推しがいて身につまされる思いで書いているのですが、誰かを推す側になるとついやっちゃいがちなことがあります。

それは平時の投稿は軽くスルーし、相手が弱った時だけ心配して構いに行くというムーヴ。




人はネガティブなものに敏感に反応するように出来ているし、弱い人を助けることで自分の存在意義を実感するように出来ている生き物です。



しかしこれを常習的にやってしまうと、あなたの推しは「弱いところを見せればみんなが構ってくれる」と誤学習してしまい、また構って貰うために弱音ばっかり吐いてしまいます。


現代人は群れからハブられる=死だった時代の脳をほぼそのまま受け継いでいるので、こうした誤学習をしてしまうこともまた自然といえば自然なのです。



一旦こういうことを学んでしまうと、活動者だけの力ではなかなか修正できません。

悪い習慣を断つのは、良い習慣を身につけるより何倍も難しいのです。


皆の前では元気でいようと努めて自分に鞭を打ってきた人ほど、一回折れたら徹底的に拗らせます。




「誤学習」を引き起こすは周りの人間ですが、「再学習」を促すことが出来るのもまた周りの人間です。



闇堕ち活動者の「再学習」


人間不信病みツイ製造機と化した推しの「再学習」を促す方法は至ってシンプル。

病みツイに反応せず、メインコンテンツに全力で反応することです。


ネタツイや空元気とわかる投稿では意味がありません。

一番効果があるのはメインコンテンツの再生やコメント、シェアなどなど。結局これに尽きます。



子どものくだりでも言った通り、良くないものを無視するのと良いものを褒めるのはセットです。

しかも褒めるのは無視するより100倍大事です。



「なんだよ結局そういうことかよめんどくせぇ」と思うかもしれませんが、

一般人が病む原因の99.999%が経済的な問題(単純にお金がない、職場でのトラブルや不安)であるのと同じように、

活動者が病む原因の99.999%は活動が上手くいかないからで、自分の売りたいもの・見て欲しいものが相手にされないからです。


デビューを目指すような活動者なら尚更、彼等にとって作品が誰にも認められないことは、お金がないことよりも遥かに堪えるのではないでしょうか。



活動者の魂のコアが宿る場所は、己の体でも、面白おかしいネットミームでも、ラーメンの画像でもありません。

自分のコンテンツです。



「大抵の不平不満はお金があれば解決できる」って何となく思ってませんか?

活動者の場合「お金」の部分が「(皆から自分のコンテンツへの)反応」にほぼそのまんま置き換わるのです。



人生の核に近い部分で不具合があると精神的に参りやすくなる、という点では活動者もそうでない方も一緒ですよね。

ただ人生の核がどこにあるのかが緩やかに違うだけ。



「新作を皆が楽しみにしてくれているからそれまで生きよう」みたいなモチベーションで生きている、

皆から受け取る応援や温かい気持ちで大抵の苦難を乗り切れてしまうへんな生き物なんだな、と思って頂いて間違いないのではないでしょうか。




最後まで読んでいただきありがとうございます。



汝、自由で在れ✠


YUKISHIBA

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