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【n年ぶりの改修】トレードマーク『グリーフクロス』【解説あり】

maliceberryblog

こんばんは、YUKISHIBAです。



先日機会があったので、ガクまりのとあるトレードマークの「修復」作業をしました。


そのトレードマークはマリベリ時代から使われており、理念や宗教観を象徴する重要なマークとして、グッズやタペストリーなど随所にあしらわれています。



オリジナルマスク

↑オリジナルマスク


オリジナルタペストリー

↑即売会のブースで掲げるタペストリー。

描かれているのは楽団のドラマー・Bathory


『THE OMEN』パッケージ

↑『THE OMEN』のラベルにも描かれている


新しくこのマークを使う用事があって倉庫を見返してみたんですが、ずいぶんと前に作られたらしく、サイズも小さくて作りの荒いもの、しかも黒字に赤で描かれたものしか残っておらず、このままではデザインとして使えませんでした。


作ってから期間も経っていてちょうどいいので、画質の高いものを新しく作りました。




【トレードマーク】グリーフクロス


直訳すると「悲嘆の十字」。

特にグリーフ(Grief)には「死に別れることによる(深い)悲しみ」という意味があり、Saddnessとは区別されます。


トレードマーク・グリーフクロス

YUKISHIBAが手描きでデザインした十字架の特殊形。

マリベリ/ガクまりにおける最も重要な数字である【49】を重ねた形になっています。



喪失の悲しみに暮れる日数とされている数字であり、

「始終苦」の語呂合わせにもなる不吉な数字であり、

人間の大罪の数とされる7を2乗した数字であり、

また4と9を足せば楽団の《使徒》の数である13になります。


13もまた重要な数字の一つであり、ガクまりにおいては縁起の良い数字とされてます。

一方別な宗教では12が収まりのいい数字とされる点から、それより1つだけ大きく且つ素数である13は、対外的には不完全で歪なイメージを持ちます。

不完全であることによって保たれるバランスや、外からは歪に見えても実際にはそれによって均整を取っているものを暗示する数字でもあります。



祝い、悼み、業、人間を取り巻く・或いは縛り付けるあらゆるものが【49】という数字のもとで交差しているのです。




ガクまりの音楽は、捨て去られた魂たちの声に耳を傾けることから生まれます

捨て去られた魂は安らかに眠ることも許されず、無数の魂たちの嘆きはどんな言葉でも表現しえません。


捨て去ったのは人間。それもほとんどは自分で自分の魂を切り捨てているのです。

僕が昨日聴いた魂の声は、もしかしたらあなたが過去に捨てた魂の断片かもしれません。

そして人が魂を捨てるまでには多種多様な「業」があり「罪」があります。


全てが繋がり合っています。



人生をかけて培った「眼」でそれらを見つめ、己の魂をもってそれらに向き合い、そうやって生まれた音楽がMARIONEttEのコアとなって世界中の同志と、まだ見ぬ人々へ広がっていく。


魂を捨てた人間は死者のように生き、魂を守り抜いた人間は死して尚生き続ける。

僕等は後者であることを望む人々のための結社です。


言葉で説明するには長すぎるこんな信念を、一つのマークに凝縮して掲げることが出来たらと思って作ったのがグリーフクロスなのです。




ちなみに最初の頃は呼び名は固定されておらず、ほかに「グルームクロス」「マリベリクロス」などと呼んだりすることが多かった記憶があります。

今回の修復をもって、「グリーフクロス」を正式名とすることとしました。



尚このトレードマーク自体がいつ生まれたのかは不明。

資料が残っている限りでは2020年、オリジナルマスクのデザインとしてこのマークを採用した際のものが最も古い記録です。

ガクまり(マリベリ)が秘密結社化してから生まれたものだと考えれているので、重要度の割には歴史が浅いのもうなずけます。



「楽団型秘密結社」となってからの歴史は浅く、MARIONEttEとしての歴史は更に浅い。

ガクまりが今後見据えている歩みを考えれば、そもそも13年はまだ始まりも始まりなのです。


まだまだ生まれたばかりのグリーフクロスと共に、これからの長い歴史を歩んでいくことでしょう。




最後になりますが、

グリーフクロスを何故修復したかというと、とある新しいプロジェクトのデザインに必要だったからなんですが、そちらに関する告知も近日出来るかと思います。

僕は既にそれを見たのですが、あまりにも鮮烈なその存在に、しばし瞬きを忘れてしまいました。


そちらのお披露目もどうぞお楽しみに…!!




汝、自由で在れ✠


YUKISHIBA

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