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【完奏御礼レポ】第参回公開会合@MINI ME【中編】


会合レポサムネイル

こんばんは、YUKISHIBAです。


前回に引き続き第参回公開会合@MINI MEの会合レポをお届けします。

前編では「入門者がいの一番に触れたいのは理念より作品」という考えから、音源作品を味比べすることに集中して頂く内容にしました。




ので、レポとしてはここからが本番です。



急展開を実現した過去の教え


そもそも今回のステージが決まった時、もう本番まで2週間を切っていました。


マリベリがこんなピッチピチのスケジュールで「ライブ」をしていたのは地上での活動を始めたばかりのこと。

楽団型秘密結社になるより遥か以前の話です。


ある時から一つ一つの舞台をしっかり作り込む為に本数を減らし、代わりに練習時間をたっぷり設けるようになりました。

その後コロナ禍の流れに乗る形で「秘密会合」(単独での音楽舞台)をメインにするようになると、それが更に顕著に。


なので、2週間もない状況でいちから30分の公開会合を創り上げるというのは、今のマリベリにとってはめちゃくちゃな急展開です。



地上での活動を始めるよりも前から立ちたかったmoleに立つためにかなり無茶な決断をした気がします。

無茶な決断をした割にはトントンと準備が整っていったのは、『THE OMEN』2024年ヴィンテージに向けて日頃から歌っていたからというのが大きな要因になります



これまた秘密結社化する前からの話なんですが、

「明日武道館に出ることになっても良いくらい準備しておくべきだ」

と、昔の自分はよく考えて口にしていたし、マメウサとも話していました。


武道館は極端だとしても、要するに行動していればいつどんなチャンスがやってくるか分からないものだから、いざという時にモノにできるよう普段から備えておけば、活動者として最強ですよね。



あいにくこういった話をよく口にしていた頃は口ほどには行動が伴わなかったように思います。

そのせいでチャンスもまぁぼちぼちというか。


あのころに比べれば今は行動の量も質も段違い。

その成果もあっての今回の急展開。


過去の自分からの教えが今頃になってガツンと効いてくるとは…



本当に来るとは思わなかった


さて、急展開はもう一つあります。


ユキシバは基本的に会合前はDMなどを使って告知、取り置きの案内を送るタイプです。

友人や音楽仲間など、そのお相手は様々。


「同業」に宣伝を送ることには賛否があるようですが、マリベリは基本的に一般の方にも活動者にも分け隔てなく接します。

現に会合や新曲公開などでは、活動者から活動者ならではの感想を聞くこともありますし、「産みの苦しみ」を知る人に特に刺さりやすい音楽性なのかな、などと勝手に推測しています。



そんなわけで(どんな感じの文面で送ってたっけ…)とか思いながら超久しぶりにDMしていました。

ちなみにユキシバは一人ひとり文面を変えます。


で、ごく一部ですが道外の方にも告知を送っていたんですね。



流石に忙しいだろうし、北海道から遠征することはあっても道外から遠征するのってよっぽどの時だと思うんですよ。


正直奇跡が起きて来てくれたらめちゃくちゃ嬉しいし出来る限り観光案内もするけど、まぁ半分「会合するよ!」っていう報告程度のつもりではあったんです。



本 当 に 来 て く れ る と わ



出演決定したの自体直前だったのもあり、告知も直前になってしまいました。


忙しいだろうし来れないかなぁ…けどせっかく応援してくれてるし、報告だけはしたいなぁなんて思いながら告知してたんですが、思いのほか集まってくれました。


本当の直前になって取り置きが決まったりしたのもドラマでしたね。

最終的にユキシバ以前の僕を知る友人からユキシバの師匠まで、色んな方がゲストとして会合に参加してくれました。



ほぼ毎日練習×いのちだいじに


普段は練習日にも適度に間隔を作るんですが、今回はほんとに毎日練習してました笑

そりゃあそうですよね。


期間がギリギリなだけでなく、

直前にも拘らずわざわざ会合の為に足を運んでくれるゲストがいるんですから。




面白いもので、会合が近くなってくると精神的にもナーバスになるだけでなく、栄養価の高いものを体が求めるようになります。

風邪・体調不良を避けるため、本能的に体がそうなるんでしょうね。


本番近くになると内臓(※肝臓や心臓など。生だと尚宜しい)や鶏卵・魚卵、発酵食品を体が欲するようになります。

体が勝手にそうなるっていうところに、生きている実感を覚えますね。



今回の過密スケジュールをこなすために新たに取り入れてみたのが睡眠。


従来は睡眠まで特に意識することはなく、敢えてその辺を雑にすることで本番での爆発力になるストレスを溜めていたところもありました。


ですがこれだと本番での体調不良のリスクが上がってしまうのです。

(※当たり前のことを言っています)


ので、本番1週間前からはアラームもかけず多めに寝ることで、起きている間のトレーニングによる追い込みの質を上げる作戦を試してみました。



恐らくこの作戦が功を奏した部分は大きいでしょう。

巨悪やCount the 4など、マリベリ楽曲の中でも屈指の高負荷な楽曲が並ぶセトリで毎日練習しましたが、喉もそれ以外も目立ったダメージ無く本番を迎えることが出来ました。


ちなみにユキシバの喉はお酒”には”耐性があるようなので、適度に飲んでました笑



止まる呼吸。止まらない違和感。


直前期のケアのお陰もあってか、コンディションはなかなかでした。


が。mole入口についた途端、緊張で息が止まる。

ついさっきまで別なところで普通に歌練習してアップしてたのに、ついた途端呼吸がまともに出来なくなって、不安に圧し潰されそうになる。


対バンとか久しぶり過ぎるし、初めての会場だし、共演者は全員初対面だし、

しかも何となく「生のバンドこそ至高」とか考えてそうで怖い(偏見)



第弐回公開会合はアニソン系メインのイベント且つシンガーが主であったこともあり、僕的には馴染みやすかったのですが、生バンドってどう絡んで良いかわからなくてですな…


それでもなるべく挨拶したり名刺を渡したりしようとしたんですが、

拒否されている感じがしてひっこめてしまいました。



これは言葉で説明するのは難しいですが、

「この人達、きっと生身バンドじゃない僕等を格下に見てるんだろうなぁ」

と、なんとなく感じてしまったのです。



何で?と言われると言葉で説明するのは難しいのですが、

同じ音楽をやっている身なのに住んでいる世界が違うというか。


何も僕等は生身の奏者との縁に恵まれないから仕方なくこうなっているわけでもなければ、逆に生身のバンドを淘汰してやろうと思っているわけでも全然なんですがね。



と、「うーーん、やっぱりこういう対バンはマリベリの居場所ではないのか?」と少し揺らいだ後に気付いたのが、

こういうアウェー感の殆どは僕自身が勝手に感じていること。




ここで少し過去話を。

キャッチコピーを用意しているバンド/活動者も少なからずいるでしょう。


マリベリにおいても、その音楽性や活動方針を短く言い表す二つ名としてのキャッチコピーの変遷があります。

最初期のマリベリは《サイコキラー二次元バンド》を名乗っていました。


このキャッチコピーから染み出ている通り、【バンドの一形態として受け入れさせる】という野望が当時はありました。

ソロでもユニットでもなく、当時はあくまで「バンド」の括りに自らを置くことにかなり執着していました。


当時から「周りと同じような生バンドでないこと」にコンプレックスのようなものを持ちつつ、生バンドでは物理的に不可能な音楽性とパフォーマンスをやってのけるマリベリへの誇りもあったものだから、自分の中で整理のつかないものがあったのだと思います。



ちなみに「二次元」という表現は盛大な語弊というか、キャッチ―さに偏った結果しでかした圧倒的な語彙の選択ミスです。

楽団員・Marionetteはフィクションではなく、存在する少女達です。

これは歴然とした事実です。



結局は「生身がそんなに偉いのかよ!頭のかてぇ奴らだな!」とこちらから見切りをつけるような形で「バンド」を名乗ることへの固執からの脱出を試みたわけですが、その後《楽団型秘密結社》となるまでには更に紆余曲折を経ることになるのでした。



そんな今でもなお《サイコキラー二次元バンド》時代の葛藤から脱し切れていない、というより解決を見いだせていないという事実が、巡り巡って劣等感にすら近い居心地の悪さを生んでいるのでしょう。


それはMALICE BERRYにとって非常に許しがたいことです。

自分自身やいかんとも変えがたい世の価値観が、たまらなく憎らしく思えます。




それでも刺さる人はいる


土壇場で要らぬ不安(いや、ある意味これぞ対バンという感じか)を抱えながらも、いざ本番が始まってしまえばShow Must Go Onです。


半ば倒れ込むように前室に掃け、息を少し整えて客席側に登場。


前の方で見てくれていた初対面の方も拍手で迎えてくれて、

「世界観凄い!」とお褒めの言葉を頂けました。


よくよく考えたら「世界観凄い」って褒められることって人生でそうそうないですよねw



moleのような大きい会場をいっぱいにするような《数の集客力》はまだありませんし、既にマリベリに加わってくれた同志に報いるためにも引き続き貪欲に頑張っていかねばなりません。


が、こんな風に恐らく他バンド目当てであろう初対面の方にさえインパクトを残せること。

今まで曲がりなりにも沢山の対バンに出てきた身からしてこれは凄いことです。


「対バンは他バンドの客がファンになってくれる可能性がある」という大義名分があるものの、

現実のお客は演者の期待に反して他バンドに興味を持ちにくいものです。



だからこそこういった点は、例え数字に表れずとも、決して軽んじるべきではありません。



~頂いた感想紹介~

「ユキシバがここ(バーカウンター)から見えなくなるのが夢かな、と思った」

マリベリのステージの前にファンが群がって後ろからだと演者がよく見えなくなる日。

それを夢とまで言われたら、そりゃあ僕だって本気になっちゃいます。

てか言葉選びが素敵すぎんか。


こういう夢を口にする機会はめっきり減りました。

諦めたからではなく、遥かに先の本質を見ているからです。

唯、そうはいっても彼が語るようなステージが僕にとっても夢であることは変わりません。

ありがとう、再確認できたよ。



「(蛇と鈴蘭で)泣きそうになった」

邪教徒から頂いたコメントです。

うんうん、僕もゲストの立場だったら泣くと思う←

『蛇と鈴蘭』をステージ初披露することはすぐ決まったので、この方には是非お呼びしたい!と思ってました。


世界中にいる云千云万の邪教徒の中で、世界で初めて生の『蛇と鈴蘭』を浴びた邪教徒です。

ぜひ自慢してくれ(?)



「今だったら真似できないかも(と思うところもあった)」

師匠から頂いたコメントです。

数年前までボイトレをつけて貰っていた恩師であり、僕にとっては良きライバルであり、共に音楽・表現の世界でそれぞれの活動に邁進する仲間であり。


師匠を越えるのは弟子の義務だと思っているので、ほんの少し・一時的にであってもそれを果たせたのは素直に胸が熱くなりました。



「初のライブがマリベリで良かった!」

こんな嬉しいコメントがあるか???

☆I☆YA☆NA☆I☆

実際問題、地下にひっそり構えるライブハウスでアマチュアバンドの対バンって完全に異空間じゃないですか。

それが魅力でもあるんですが、経験があって抵抗のない人でないとやっぱり怖いし不安です。


マリベリの場合そういう方が多いから、いかに愉しんでもらうかを出番以外の面でも考えます。

それでアマチュアのライブの世界に引き込むことが、音楽界隈を盛り上げるうえで生命線になるから。


なのでこのコメントは本当に嬉しいです。

初めてを頂いたからには責任もって音楽の道で精進します。



YKSB「生のマリベリは栄養価高いだろ?」

ゲスト「いやもう栄養過多だよw」

栄 養 過 多 w w w

現代人は栄養が不足しがちだし栄養に気を遣う時間も無い方が多いでしょう。

時々生のマリベリを摂取することで見違えるほど健康になりますよ!(※諸説あります)



会合の愉しみ方


ライブは前で暴れながら聴くのが正しい楽しみ方!って思ってませんか?


僕は思ってます←


マリベリの会合で、思い思いのお洒落をしたゲスト達が我を忘れてもみくちゃになっている様を舞台上から眺めたいという夢があります。

とはいえ、マリベリの会合においてそれを強制したくはないという思いもあるし、実際マリベリのステージは大人しくじっくり見ている分にも愉しめる内容になっているよなぁというのは僕自身も感じるところです。



僕がお客になる時もそう。


習慣的にというか本能的に前の方を陣取りに行くんですが、それでも「あ、今暴れないでちゃんと見たい!」っていう時はあります。

プロの演者のステージングを生で見ることって、同じくステージで音楽をやる身としてはこれ以上ない教材だと思うんです。



それに、ゲストが思い思いに愉しんでいるところに「ここで〇〇して!」「今からウォールオブデスするから場所開けて!」とかいちいち指示するのも野暮かなぁと個人的には思っちゃいます。

そういう演者からの指示が飛ぶのがまた演出的に気分上がるという意見もありそうなものですが、どっちなんでしょうね…。



で、僕も出番の後でゲストとお話ししながら他バンドの演奏を見る関係で、柄にもなく後方で大人観を決め込むこともあったわけですが、実際やってみるとなんかこれはこれで贅沢な感じがするんですよね笑


moleの構造上、一番奥で立ち見していると、お洒落なバーカウンターを視界に入れながらステージを見ることが出来ます。

そうするとあら不思議、VIPになったような気分を手軽に味わえます。


というかVIPも何も欧米だとダイニングバー×ステージみたいな場所で、飲み食いしに来たついでに音楽を聴いていくみたいな楽しみ方をするのが珍しくないと聞いたことがあります。

するとmole大人観みたいなスタイルは欧米では割と一般的なのかも?


とにもかくにも大人観、なかなか悪くないぞ…??




それとは少し話が変わりますが、

ユキシバは楽屋に籠りません。


自分の出番以外は、直前の演者の番であっても極力客席で観ます。


これは自分のステージとゲストのことしか考えない演者になりたくない、イベント全体を盛り上げたいというユキシバなりのこだわりです。


そして何より、マリベリのゲストはライブハウスや音楽イベントそのものに馴染みのない方も多くいます。(マリベリが人生初ライブという方もいるくらいです…!)


そういう方にもライブを目一杯楽しんでもらえるよう、心細い/気恥ずかしい思いをなるべくさせない。


マリベリ的には、本番前の精神統一は10分ちょいあれば十分で、出番が終わったらもうかっこつけたりする場面ではない


だから出番終わった後はゲストの一人と一緒にお客としてライブを愉しんでいました。

一緒にXジャンプしたりね笑



そういう心がけをしていると、僕にとっても発見があるんです。



そのゲストは楽器に詳しい(?)方なので、バンドメンバーを見ての感想の解像度が僕とは全然違うんです。


例えば、ドラムやギターの「演奏の巧さ」。

漠然と巧いなぁとは思っても、上手い演奏ってどんな演奏っていう点が、実際に演奏した経験が無い僕みたいな人からするといまいち掴めないんですね…



だから、

「巧いドラム→リズムキーピングがしっかりできて強弱のつけ方が上手い(これがやってみると難しい)」

「手元を見ずにベースを見て合わせながらギターを弾いてて素人目にも上手いと感じた」

のような話を聞けたのが、僕的には新鮮な知見でした。






ここまで読んで頂きありがとうございます。


後編では、本番中ユキシバが考えてたことなどを中心にお話しします。




汝、自由で在れ✠


YUKISHIBA

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