僕の好きな居場所が殺伐としています。
だからというわけでもないのですが、急遽お話させて頂きます。
こんなタイトルをつけておいて、僕だっていつも何か気に病んでいる身です。
そんなに偉そうなことを言えるわけも無いし、言う気もありません。
あなたの心に吹きすさぶ風がなるべく早くやむよう、なるべく短めにお話ししますので、どうぞお付き合いください。
出会いがあれば別れもある。
たいてい出逢いは嬉しく、たいてい別れは哀しい。
しかし、僕等はとても一方的な生き物だ。
言うところの出会いはほとんどの場合「自分が相手を知った瞬間」を「出会い」と呼ぶのだから。
ましてSNSなら尚更そういう「出会い」が多い。
自分が一方的にいいなと思っているだけ、一方的に反応を送るだけ。
時々相手からのリアクションもあるから、すっかり認知されたと思い込んでしまう。
相手からしたら出会ってすらいないのに、相手がふと違うところへ行ってしまっただけで、僕等が相手と「別れ」てしまったといって傷つく。
本当の意味での出会いとは、互いが互いの存在を「大勢の中の一人」としてではなく「あなた」として認知して初めて成り立つのです。
人は出逢ってすらいない相手と別れることは出来ません。
そう考えると、僕等が生きる世界、いかに哀しい「別れ」の少ないことか。
別れる手間が省けた
結果論を話せば、あなたは「ブロックされた」のではない。
「ブロックする手間を相手が省いてくれた」のです。
尊敬する人とお近づきになれなかったのではない。
かつて尊敬していた人に失望し、距離を置く手間が省けたのです。
その長期間にわたってじわじわ侵食してくる何とも言えない虚無感を感じずに済んだのです。
人は大なり小なり、「他人にこう思われたい」という意図に従って振舞う。
だからSNS上での振る舞いを幾ら見ていても、その人の1割も知ることは出来ない。
対面だとどうしてもごまかしきれないところも、SNS上なら実質ごまかし放題だからだ。
賢そうに見えても実は浅はかな人間だったり、
まともそうに見えても実は過激な内面を持っていたり、
冷静沈着に見えても実はカッとなりやすかったり、
正義感が強そうでも実はただ快感に脳を侵されているだけだったり、
味方だと思っていたが実は敵だったり、
そういうことが平気である。
とはいえ、いきなりこんな言い方をしても、「そんなことはない!」と感じるかもしれません。
では、あなたはその人のことをどのくらい知っていますか?
まさか、SNS上での関りや、何回かイベントなどで絡んだだけで相手を知った気になんかなってませんよね?
ついでに言うと、僕は10年以上一緒に活動している相方のことすらちゃんと知れていると思えません。
そのくらい他人というのはよくわからない存在なのです。
けどそれを嘆く必要はありません。
僕もあなたもみんな等しくよくわからない存在なのですから。
よくわからないことで悩むことは沢山ありますが、
もし人が1週間で全部把握できてしまうくらい単純な存在だったら、人は誰かに心から好きになることも、憧れることも、自分の人生を変えることも無いでしょう。
もし人間が「わかりやすい」存在だったら、その世界には恋も友情も存在しないかもしれません。
さいごに
人間関係ほど人を悩ませるものはありません。
痛みから立ち直るというのはそれなりに時間がかかるものです。
最後は僕の我儘です。
慰めになるかはわかりませんが、
僕にとってはあなたが大事に思っている人よりも、あなた自身の方が100倍大事です。
極端な話、あなたを悩ませる人間が僕の知らないところでどんな目に遭おうが、僕の心は痛みません。
しかしあなたが傷つけば僕も少なからず傷つきます。
一度関係がこじれてしまった相手と今後どう向き合うかはあなたの自由です。
少しの間の思い出として割り切るもよし、仲直りを試みるもよし。
ですが、それであまり気に病んだり、自分の行動を縛ったり、自己嫌悪したりはしないで欲しいです。
僕も僕で、顔も知らない・何回か会っただけの相手に対してこんな風に思っちゃうんだから大概ですが、
少なくとも僕は「あなたの方が」大切だと思っています。
汝、自由で在れ✠
YUKISHIBA
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